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とつかボーカル教室
2016年01月30日 [カラオケ道]

採点機能(3) 表現を入れる

ちょっと空いてしまいましたが、採点機能についての続きです。

昔のカラオケ機の採点機能は音程が合っているかどうかのみの判断で点数が出るということを前回言いました。ですが、現在の採点機能は音程が合っているプラス「表現」で加点される方式になっています。

DAMの採点の画面に出てくる「しゃくり」「こぶし」「フォール」「ビブラート」とかいうものですね。

良い点数を出すためには、この表現が多ければ多いほど加点になるようです。ですので、意識してこういった表現を入れていければ、点数はあがるということです。

この「しゃくり」「こぶし」「フォール」「ビブラート」、実はどれも細かい音の動きだったりするんですよね。で、この細かい音の動きを機械がこれは「しゃくり」だ「こぶし」だ。と判断してくれているんだと思います。でも、どういった音の動きをその表現として機械が判断してくれるか?ってのがなかなか難しく、かなり微妙な気がします。

たとえば、「しゃくり」というのは、実際の音程よりも少し下の音程から入って正しい音程までしゃくり上げるという表現なのですが、この入りの下の音にちょっとした長さがあると、機械の方は音が低いほうに外れているという判断になってしまう場合があります。しゃくり方に関しても人それぞれのやり方があるでしょうし、これが絶対に正しいしゃくり方だとは言えません。なので、結果、機械にあったしゃくり方で歌える人が加点されるということですね。しゃくりに関して言えば、たぶん下の音を一瞬だけ出して、すぐに正しい音にもっていく「速度の速いしゃくり」が採点機能の「しゃくり」と判断されるような気がします。

また、自分ではその表現を入れているつもりがないのに、機械にその表現として判断されてしまうことも良くあります。先ほども言ったようにこの4種類の表現は細かい音の動きです。なので、実はただ、不安定に音が揺れてしまっているってことも考えられるのです。

もう一つ、表現が多ければ多いほど、加点されるということですが、実際に歌として聴いたとき、表現が多すぎて「うるさい」と感じられることも多々あります。表現の数ではなく、使ったり使わなかったりコントロールできることの方が本当の意味での「歌が上手い」ってことだと思います。

おっと、採点で高い点数を出すということからは、ちょっと話がそれてきたような...
でも、そういった表現をいろいろとコントロールすることができたら、採点も高い点数が出せるということにつながって来ると思います。

最終的には、その表現のコントロールが自分の歌の表現力として身についてくるといいですね。


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